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〈命を救う数字と言葉 - 010〉

6人に1人

糖尿病の疑い


 今から40年ほど前は、糖尿病は今ほどには恐れられていなかった。年々増えてはいったものの40歳代の7%程度で、医者は患者に「不摂生さえしなければ治りますから安心してください」と言っていれば良かった時代だった。それが今では、40歳代では10%を占め、50歳代になると20%にはねあがってしまった。50歳代では3倍も患者が増えてしまったことになる。

 平成14年の調査では、糖尿病の疑いのある人は、20歳以上の6人に1人になってしまった。明らかにグルマンが増え、飽食(辞書を引いたら「あきるほど食べる事」とあった)という究極状態にまで達してしまったためだ。

 数値がまだ警戒域にあるのなら、血糖値を下げる方法はある。いっとき玄米食ブームだった。白米の方がおいしいと思うのだが、玄米は腹持ちがいいというメリットがある。要するに食べ過ぎがいけないのだから、腹持ちのいいもにすれば、たくさん食べずに済むということだ。

意外なのは、寿司が腹持ちがいいらしい。食べてから2時間の数値で、白米を食べた人に比べて寿司飯を食べた人の血糖値は10mg/dlも低かったという調査結果もあるほどだ。

 仕事が忙しすぎて食事時間が不規則になりと、血糖値はどうしても上がりやすくなる。次にいつ食べられるのか判らないし、ストレスも溜まっているしで、つい食べ過ぎになってしまうからだ。

 だからここはなんとかして、規則的に食べられるように生活を改めるしかない。それだけでなく、食事後、身体を休める事だ。食べた後10分でも20分でもいいから、身体を横にして休む事を心がけるだけでも、血糖値の上昇を抑える事ができるだろう。後はなるべく歩くようにすることだ。

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